料理・フード撮影

料理・フード撮影にフードスタイリスト(コーディネーター)が必要な理由

中堅〜大手さまの料理・フード撮影を中心として、近年ではフードスタイリスト(コーディネーター)を起用した撮影が主流になっています。
なぜ、フードスタイリスト(コーディネーター)を起用するのかという質問を時々いただくため、今回はその理由について、詳しく解説していきます。

フードスタイリスト(コーディネーター)が活躍する撮影

例としては、居酒屋、定食屋などの飲食チェーン店さま、百貨店さま、コンビニエンスストアさまなどが挙げられます。また、食品メーカーさまのパッケージ撮影なども同様です。
最近では電化製品にレシピブックが付属することが多く、そういった撮影もあります。
順番に、よくある撮影例をご紹介していきます。(敬称略)

飲食チェーン店

の場合はグランドメニューやホームページ、看板など。
また、コロナ禍以降はデリバリーや通販などの需要も増えております。

コンビニエンスストア

店内に貼られているポスター、ホームページ、チラシなど。
新商品開発のサイクルが速く、毎月多くの撮影があります。

食品メーカー

パッケージ、ホームページやバナーなど。
特に、パッケージ撮影に関しては、掲載写真の出来栄えが億単位の売り上げを左右することになります。

家電メーカー

炊飯器、電子レンジ、おひとりさま用家電をはじめ、最近発売される家電製品にはレシピブックが付属することが多いです。

なぜフードスタイリスト(コーディネーター)を起用するの?

フードスタイリスト/フードコーディネーターを起用する場合、そのぶんの費用(技術料を含む人件費)が発生します。

それではなぜ、わざわざコストをかけてフードスタイリスト/フードコーディネーターを起用するのでしょうか。

写真のクオリティが売り上げに影響する

理由としては「盛り付けによって売り上げが大きく変わってくる」ことがまず挙げられます。

いまから10年以上前は、一部の企業をのぞいてまだまだフードさんを入れた撮影はまだまだ少数でした。

ただ、ある時期からメニュー撮影に関してもフードスタイリスト/フードコーディネーターを起用することが「基本」となってきました。

大前提として、素人が盛り付けた料理の写真と、プロが丁寧に盛り付けを行なった写真では見栄えが異なります。

たとえば、あなたが友人に呼ばれて、草野球に出場したと考えていただければわかりやすいでしょう。
もし、スポーツ万能で腕に自信があったとしたら、もしかすると1打席ぐらいはホームランが打てるかもしれません。
では、それが30打席あったとしたらどうでしょうか。
残り29打席はどうなるかわかりません。
プロの技術者は、少なくとも1打席も失敗をすることはありません。

ファミリーレストランのグランドメニューや、百貨店の通販カタログなどは、ゆうに30品以上の商品が並びます。
その中で、盛り付けがいまいち微妙...という商品があったとしたら、顧客はどう考えるでしょうか。

ご存知の通り、飲食業界における競争の激しさは熾烈を極めています。
もし競合他社で、盛り付けバッチリで売り上げが上がった企業があったとしたら...。
他社も「気が抜けない」状況になることは、言うまでもありません。

プランド力アップに寄与する

百貨店や大手レストラン、コンビニさん、大手メーカーなど、特に「自社のブランド」で勝負する企業さんの場合、もしぐちゃっとした盛り付けの料理があったとしたら...。
最悪の場合、自社のブランド力を毀損することにもつながりかねません。
そのため、写真はもちろんのこと、盛り付けに関してもプロに委ねることが一般的です。

圧倒的な技術レベルが必要な場合

フード撮影時には、フードスタイリスト/フードコーディネーターの技術が不可欠なときがあります。
一部ですが、おもに下記のようなものが挙げられます。

肉の断面カット(ローストビーフ、しゃぶしゃぶなど)
肉が焼けて肉汁がしたたるカット(焼肉、ハンバーグなど)
ドリンク、お酒(清涼感を感じる水滴がついたグラスの写真)
鍋料理の盛り付け(肉、野菜を芸術的&美味しそうに並べる)
食品表面のみずみずしいつや感(薬品などでテカリを加える)
レシピ提案・カロリー計算が必要なもの(フードコーディネーターが担当)
商品の取り扱い方に専門知識が必要なとき

一部の料理については、ただ置いて撮るだけでは美味しく見えないものも多いです。
詳しくは企業秘密なのですが、見えない場所に「仕掛け」という小道具を入れて見栄えをよくしたり、場合によっては特殊な薬品などを混ぜ込んで撮影したりする場合もあります。
専門家である、フードスタッフならではの技術でおいしく見せる撮影のことを「シズルカット」と呼びます。
また、温度変化に敏感なチョコレートなど、取り扱いに注意が必要な商品もあります。

皿やランチョンマットなどの小道具を使ったスタイリング

撮影によっては、お皿やランチョンマットを準備しておしゃれに見せる必要があります。
イタリア料理の撮影なのに、和風のお皿を使ってしまったら大変ですよね。
撮影の種類によっては、フランス料理や和食をはじめ、各国の文化に対する幅広い知識が必要になります。

さらに、小道具をリースする場合もフードスタイリスト/フードコーディネーターの力が求められます。
東京都内には「撮影用品のリース店」というレンタル専門店がいくつもあります。
小道具の「リース」を行う場合、まずフードスタイリスト/フードコーディネーターは複数のお店にある小道具を「リサーチ」し、クライントさまに提案して実際に借りるものを決めます。
そして、事前にその商品を「(ピックアップ)」し、当日までに搬入します。
撮影が終わったら、その商品を返却します。
万が一、リース商品にキズがついてしまった場合は、買い取りになります。
この間、撮影日以外に2〜3日を費やします。
こうした準備は、自分たちでできないこともないのですが、それなりの専門知識の習得が求められる上、実際に手間もかかりますので、専門のフードスタッフに外注してしまった方が、圧倒的に人的コストを抑えることが可能になります。

食材の手配

また、料理によっては食材を手配する必要があります。
メインの商品のうしろにボケて写り込む商品に使われている食材は、どんなものがいいか。
いま流行っている料理にはどんなものがあるか。野菜をカットする際には、面取りをした方がいいのか。
お肉を選ぶ際には、刺しが入ったものがいいのか、赤みが多い方がいいのかなど。
料理に合わせたさまざまな提案が求められますし、ハーブやレア食材に関する知識も必要とされます。

また、通販カタログなどは数ヶ月前に撮影を行います。
たとえば、おせちの撮影シーズンは8月頃です。
場合によっては、撮影を実施する時期に手に入りにくい食材を準備する必要があり、こうしたときにもフードスタッフが市場などで手配を行います。

フードさんの起用が撮影スピード&クオリティアップにつながる

料理撮影の場合、規模の大きなものでは、1日15カット以上といったものも少なくありません。

予算が少ないときにはクライアント企業のスタッフさまに準備を手伝っていただくこともありますが、1つの商品を撮影して次の商品を撮影、という風に順番にこなしていくとき、どうしても時間がかかってしまうことが多いのです。
ただ、皿に盛り付けた商品を入れかえるだけであればいいのですが、細かい微調整が必要になるため、結果的に「思ったよりも撮影できなかった」ということがございます。

プロのスタッフがいれば撮影と並行して段取りよくスムーズに準備を進められるため、本来は5カットしか撮れないものを10カットに増やす、といったことが可能になります。

まとめ

いかがでしょうか。今回はフードスタイリスト(コーディネーター)の重要性について取り上げさせていただきました。
もちろん、フードスタッフを起用しない撮影でもそれほど大きな影響が出ない場合もあります。
詳しくは、お問い合わせフォームよりお気軽におたずねください。

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